子供が学校に入ると、毎年頭を悩ませるのが、PTAの役員決めだったりしませんか?
ひとり親、親の介護など、さまざまな事情がありPTA活動に協力できない理由があるにも関わらず、いまだに、強制されている印象が強いPTA役員決め。
私は、下の子供が小学校に上がるというタイミングで、PTAの本部役員を2年間勤めましたが、その中で様々な事情を抱え、PTAの役員を引き受けられないという親御さんの意見を数多く耳にしてきました。
そこで、本部役員を務めた私が、PTA役員を引き受けるのが難しい時、いったいどのように断ればいいのか、おすすめの断り方の3ステップをお教えしたいと思います。
この記事を読むことで、あなたはPTAの役員決めで悩むことはなくなります。
PTAの役員決めで断り方に悩んでいる方が実行する3ステップ
- PTA役員を引き受けられない理由を明確にする
- 役員決めの日時より前にPTA本部役員に相談する
- PTA非加入も視野に入れてみる
それぞれ解説したいと思います。
PTA役員を引き受けられない理由を明確にする
PTA役員を引き受けられない理由を、まずご自身でしっかり考えてみて下さい。
- 下の子がまだ小さい
- 家族の介護がある
- 持病がある
- 出張や残業が多い仕事に就いている
- 転勤の可能性がある
- ひとり親で昼夜関係なく働いている
これらの理由で、PTA役員を引き受けられない!とご自身で判断された時は、引き受けられない理由を明確にしたうえで、何としても強い意志で断る決意をして下さい。
PTAとは、そもそも会員同士がお互いの立場を尊重しながら、子どもたちの健全育成のために協力し、活動していくことを目的とした任意団体です。
あなたが、どうしてもPTA役員を引き受けられない事情があるのであれば、そもそも強制的に役員をさせることは、してはいけないはずです。
役員を引き受けて活動して下さる方に感謝の気持ちを持ちつつ、ご自身が引き受けることが難しい立場であることも理解してもらえるように、あらかじめ、断る言葉をしっかり準備しておいて下さい。
そして、曖昧な態度ではなく、「申し訳ないのですが、絶対に引き受けることはできません!」という強い気持ちでいて下さい。
役員決めの日時より前にPTA本部役員に相談する
あなたがどうしてもPTA役員を引き受けられない時は、選出方法にもよりますが、できれば役員決めの日時より前に、メールでもよいので、PTA本部役員の方に相談しておくことをおすすめします。
PTA役員の選出方法は、それぞれの学校によってさまざまですが、その選出方法を決めているのはPTAの本部役員であることがほぼほぼだと思います。
ですので、どのような選出方法で役員決めが行われるのかを確認して、事前にあなたが引き受けられない理由を相談しておくことで、役員決めの際に考慮してもらえる可能性もあるからです。
例えば、対面で立候補者を募り、立候補者がいない場合はくじ引きできめるといった選出方法では、事前に相談があれば、候補者からはずしてもらえるなど考慮してもらえる可能性もあります。
本部役員を務めた私の立場からしても、事前に相談していただいたら、理由にもよりますが何とかしてあげたいと思うからです。
しかしながら、本部役員の方にも色々な考え、価値観をもった方がいるので、必ずしも、あなたの見方になってくれるとも限りません。
そんなときは、学校側にもできない理由を説明して、学校のほうから再度PTA本部の方に、役員を引き受けられないことを連絡してもらうのも手です。
それでも難しい場合は、最終手段、PTA非加入も視野に入れてみて下さい。
PTA非加入も視野に入れてみる
PTAは、自由入会が原則です。
本来であれば、PTA組織に加入するかしないかは、学校入学時に意思確認されるはずですし、途中退会も意思表示さえすれば、自由にできるものとなっています。
もし、PTA活動を会員として協力し活動することが難しい、または、面倒なのでそもそもやりたくないという方は、PTAに加入しないという、非加入の選択もおすすめします。
一度、PTAの本部役員、もしくは学校にPTAに加入しないことを選択した時のデメリットについて確認してみて下さい。
PTAに加入しないことによって、ご自身のお子様やご自身に関わるデメリットは、ほぼないことがわかるかと思います。
PTAは、学校に通うすべての子どもたちのために活動していくことを目的とした団体なので、子どもの家庭がPTA会員であるかないかは関係ないはずだからです。
ですので、そもそもPTA役員が引き受けられない、役員決めで断れるか不安、憂鬱、やりたくない、なんていう方は、思い切って、PTA非加入の選択をしてみてはいかがでしょうか。
そうすれば、間違いなく、PTA役員になる必要もないので、役員を断る悩みからも完全に解放されます。
まとめ
PTA役員を引き受けるのが難しい時、いったいどのように断ればいいのか、おすすめの断り方の3ステップをご紹介しました。
私は2年間本部役員としてPTA活動に参加しましたが、まず一番感じたことは、PTA活動に平等や不平等を物差しに考えてはいけないということです。
- 私は役員をやったのに、あの人はやっていなくて不平等だ
- みんなが平等に、PTA活動をするべきだ
よくこんな声が聞かれますが、そもそも置かれている立場や状況は人それぞれなので、平等、不平等
の物差しで測ることは難しいのです。
「できる人が、できることを、できる範囲で行っていこう!」
そんな意識を多くの人が持ち、PTA活動ができれば、役員決めでどうやって断ればいいのか…と悩む方が少しは減るのではないかと私は考えます。
もしかしたら、PTAの組織を変えられるのは、あなたの小さな声からかもしれません…。
ぜひ、断り方よりも、根本的に断り方で悩む人がどうすれば減るのかを考えて頂ければと思います。