みんなが温かい気持ちに包まれる、幸せな結婚式。
衣装選びは、結婚式の準備の要とも言えるほど重要です。
この衣裳選びのお手伝いをするのが「ドレスコーディネイター」です。
そんなドレスコーディネーターの仕事に転職した私が、ドレスコーディネーターの仕事を通じて身についた3つのスキルをご紹介します。
この記事を読むことで、ドレスコーディネーターになると、どんなことが身に付くのかが分かります。
ドレスコーディネーターの仕事に興味を持っている方、ぜひ参考に読んでみて下さい。
ドレスコーディネーターの仕事で身についた3つのスキル
ドレスコーディネーターの仕事は、憧れだけでなるとそのギャップに驚くかもしれません。
見た目以上にハードな仕事量と、ミスの許されないプレッシャーの中、新郎新婦様にとっての特別な一日のために、日々仕事をこなしているからです。
しかし、私はそんなドレスコーディネーターの仕事を通して、生涯役に立つスキルを身に付けることができた!と思っています。
そのスキルとは、
- 時間の使い方
- 学んだことを発信する力
- 細やかな心配り
です。
それぞれ、解説したいと思います。
時間の使い方
私は、もともと時間の使い方があまり上手ではなく、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと結局どれも中途半端で、仕事が全然進まない…なんてことがよくありました。
ドレスコーディネーターは、一人で何組もの担当を持ちます。
仕事の時間をいかに上手く使って、お客様に必要な準備をそれぞれ進めていけるかが鍵になるのですが、最初はこれが上手くできず、残業、休日出勤をしなければ、仕事が終わらない…、気が付いたら働きづめ…という状態になっていました。
そんな時、先輩から、こんな方法を教えて頂きました。それは、
- やらなければいけない仕事を一つずつ付箋に書く
- 優先順位の高いものから順番に上から貼る
- スタッフみんなが確認できる場所に貼る
- 済んだものは剥がす
たったこれだけの方法を教えて頂き、実践した結果、今やるべきことが明確になり、この時間にこれはできる!など効率よく時間を使い、仕事を進めることができるようになったのです。
また、スタッフのみんなが確認できる場所に貼ったおかげで、まだ終わっていない仕事で手伝えそうなことがあれば、他のスタッフの方が声をかけてくれて、手伝ってもらえるようになりました。
時間を上手く使うには、自分だけですべての仕事をこなそうとせず、時には人の手を借りることも必要だということも、同時に学んだ瞬間です。
仕事量の多いドレスコーディネーターの仕事を通じて、私は時間の上手な使い方のスキルを身に付けることができました。
学んだことを発信する力
ドレスコーディネーターは、お客様が最も魅力的で素敵に見える衣装を、数ある衣装の中から選び出し、その衣装の魅力をわかりやすくお客様に伝えることのできる能力=発信力は必須です。
お客様は自分がどんな衣装が似合うのか正直あまりわからない状態で、ドレスショップに来られると思います。
そんな時に、新郎新婦様の体形や雰囲気、または会場のイメージに合わせて、自分が最もおすすめしたい衣装をお客様にわかりやすく発信できる能力があると、とても信頼されます。
私は、その発信力を磨くために、ドレスやタキシードについての幅広い知識を学ぶ努力をしました。
ドレスの種類や特徴、どんな生地が使われているのか、会場と相性が良いドレスはどんなドレスか、今トレンドのドレスはどんなドレスかなど、幅広い知識を学んでおかなければ、お客様に自信を持ってお勧めすることなどできないからです。
自社のカタログ、結婚情報誌やドレスの雑誌から、仕事に役立つ情報を集めて、お客さまとのコミュニケーションの話題にしたり、提案することに役立てたりしていました。
学んだことをお客様に発信することで、さらに自分の知識が深まる楽しさは、このドレスコーディネーターの仕事を通じて身に付きました。
細やかな心配り
ドレスコーディネーターになって、一番身に付けて良かったと思うことは、人に対する細やかな心配りができるようになったことです。
あまり立ち入ることのないドレスショップに入るのは、少し緊張するかと思います。
そんなお客様の緊張をほぐすために、私は笑顔でお客様に接することを心がけてきました。そうすることで、緊張も徐々にほぐれ、お客様の希望や理想、隠れた本音を聞き出しやすくなるからです。
また、ドレスコーディネーターの仕事は、何度もお客様と打ち合わせを重ねる機会があるのですが、その都度体調や表情の変化も気にして、風邪などひいていないか、疲れていないか、暗い表情はしていないか、などは特に気にかけ、接客をしてきました。
その他にも、結婚式当日に緊張しているであろう新郎新婦様宛に、少しでも和んで頂けるようにお手紙を書いて、お二人の控室にそっと置いておく…ということもしていました。
始めは、そういった細かい心配りを意識して行うように心がけていましたが、それがだんだん当たり前になり、お客様一人一人を思いやる気持ちから、いつしか自然と意識しなくてもできるようになっていきました。
これは、ドレスコーディネーターという仕事を通じて、本当の意味での人に対する心配りが身に付いたからだと思います。
★ドレスコーディネーターの仕事内容や普段とはちょっと違う仕事をした体験談もご紹介しています。
気になる方はこちらの記事も、ぜひ読んでみて下さいね。
3つのスキルが今も役立ってます!
ドレスコーディネーターの仕事を通して身に付いた
- 時間の使い方
- 学んだことを発信する力
- 細やかな心配り
の3つのスキルのおかげで、主婦になり、子育てをしている今でもとても役に立っています。
主婦としての時間の使い方
先輩に教えていただいた方法は今でも実践しています。
- やらなければいけないことを一つずつ付箋に書く
- 優先順位の高いものから順番に上から貼る
- 家族みんなが確認できる場所に貼る
- 済んだものは剥がす
ことです。
家事や育児に追われる主婦業ですが、時間の使い方が身に付いていたおかげで、それほど時間に追われることなく、上手く時間を有効に使い主婦業もこなせています。
デジタル化が進んでいる現代ですが、私はあえて、ひらがなで大きく自分のやることを書いて、家族みんなが見れる形にしています。
そうすることで、夫もそれを見て、声をかけて手伝ってくれますし、子供たちも、「ママ、これやったの?」「これやってあげる」と言ってくれます。
主婦としての学んだことを発信する力
これは、子育てにおいて、大変役にたっています。
初めての子育てに戸惑うことも多く、思うようにいかない…と感じることも多くありましたが、本を読んだり人から聞いたりして学んだことを、子供たちにわかりやすく「言ってみる」「やってみる」と、すんなり上手くいったりすることがありました。
どうすれば子供たちに伝わるか…と、自分なりに考え、学んだことを発信してみる!という姿勢は、ドレスコーディネーターの仕事をしている中で、繰り返して行ってきて身に付いているからこそ、自然とできることなのではないかと思っています。
主婦としての細やかな心配り
ドレスコーディネーターになる前の私は、忙しかったりすると、余裕もなく自分の事ばかり考え、人のことに目をむけるということができませんでした。
しかし、ドレスコーディネーターになってからは、常にお客様を意識して心配りをするように指導され、自分でも心配りをする!と意識して行うように心がけてきた結果、自分のことだけではなく、相手の事も考えられるようになっていったのではないかと思っています。
それは、主婦のなった今でも、おっせかいにはならない程度に、私にできることで、誰かが困っていることがあれば、「大丈夫ですか?」「手伝いましょうか?」と声をかけることが当たり前にできています。
もし、ドレスコーディネーターになっていなかったら、声をかけるどころか、困っている人にすら、気づくこともできなかったかもしれません。
まとめ
ドレスコーディネーターは体力的にも精神的にも大変な仕事ではありますが、人間的に大きく成長させてくれる仕事です。
主婦になった現在でも、ドレスコーディネーターの仕事を通して身に付いたスキルは、生涯役立つスキルだと言えます。
もし、あなたがドレスコーディネーターの転職を考えているのであれば、ぜひ一歩踏み出してみて下さい。
きっと、あなた自身を大きく成長させてくれると思います。