アメリカンコーヒーってなぜか薄味ですよね。
では、なぜアメリカンコーヒーが薄いのか?
明確な理由を答えられる人は少ないのではないでしょうか。
そこで、この記事では
- アメリカンコーヒーが薄いのはなぜか
- アメリカンコーヒーの特徴
- アメリカンコーヒーの名前の由来
についてご紹介します。
アメリカンコーヒーが薄いのはなぜか
アメリカンコーヒーが薄い理由は諸説ありますが、ここでは以下の3つ説をご紹介します。
- 紅茶の代用品だったため
- 節約のため
- 焙煎技術が未発達だったため
それぞれ解説します。
紅茶の代用品だったため【アメリカンコーヒーが薄い理由①】
アメリカ独立時代のアメリカでは、庶民の嗜好飲料として紅茶を飲む人が多くいました。
そのため、イギリスが紅茶に重税をかけました。
それに怒ったアメリカの商人たちが、停泊していた船の積み荷の紅茶を海に投げ捨てるという事件が起きました。
これが、独立戦争のきっかけとなった1773年の「ボストン茶会事件」です。
事件以降、紅茶の輸入が途絶えたことから、代用品としてコーヒーを多く飲むようになったと言われています。
しかし、紅茶の味が忘れられず、紅茶の味に似せるためにコーヒーを薄めるのが主流になったとされています。
節約のため【アメリカンコーヒーが薄い理由②】
第2次世界大戦時、コーヒーは軍への徴用が最優先されたため、アメリカ国内で供給量が不足していました。
そこで、少ない豆を活用した様々な節約方法があみだされ、薄く淹れる習慣が定着したとも言われています。
焙煎技術が未発達だったため【アメリカンコーヒーが薄い理由③】
西部開拓時代、アメリカでは「パーコレーター」というコーヒーの抽出器具が広まりました。
この「パーコレーター」は長い時間抽出すれば、濃いコーヒーも飲めます。
しかし、当時のアメリカの焙煎技術では、浅煎りしかできず、薄いコーヒーしか飲めなかったのではないかとも言われています。
アメリカンコーヒーの特徴
この章では、アメリカンコーヒーの特徴を表でまとめています。
アメリカンコーヒーの特徴 | |
豆 | 浅煎りのコーヒー豆を使用 |
味 | 薄い・コクや苦みがマイルド・酸味が強め |
色 | 薄くて明るく澄んだ色 |
アメリカンコーヒーの名前の由来
「アメリカンコーヒー」の本場と言えばアメリカだと思いがちですが、アメリカに「アメリカンコーヒー」はありません。
アメリカンコーヒーは和製英語で、日本にしかないメニューになります。
アメリカでは薄味のコーヒーは「ウィークコーヒー」(weak coffee)という名前で呼ばれています。
では、なぜ日本で「アメリカンコーヒー」と呼ばれたのかと言うと、これにも諸説ありどれも定かではありませんが、下記の2つの説が有力とされています。
★アメリカンコーヒー名前の由来2説
①アメリカ人が好んで飲んだコーヒーだったから
②アメリカ人の淹れるコーヒースタイル(たっぷりのお湯を使って淹れる)を真似たコーヒーだったから
サマリー/アメリカンコーヒーが薄いのはなぜなのか!特徴や名前の由来も調査
この記事では
- アメリカンコーヒーが薄いのはなぜか
- アメリカンコーヒーの特徴
- アメリカンコーヒーの名前の由来
についてご紹介しました。
アメリカンコーヒーが薄い理由 | |
【1】 | 紅茶の代用品だったため |
【2】 | 節約のため |
【3】 | 焙煎技術が未発達だったため |
アメリカンコーヒーの特徴 | |
豆 | 浅煎りのコーヒー豆を使用 |
味 | 薄い・コクや苦みがマイルド・酸味が強め |
色 | 薄くて明るく澄んだ色 |
アメリカンコーヒーの名前の由来 | |
【1】 | アメリカ人が好んで飲んだコーヒーだったから |
【2】 | アメリカ人が淹れるコーヒースタイルを真似たコーヒーだったから |
ぜひ、コーヒーを飲みながら、この雑学を話してみて下さい。
きっとあなたは一目置かれる人になるでしょう!