「ピンからキリまで」の意味や語源を調査!どっちが上か徹底解説

この記事では、次のことが学べます。

  • 「ピンからキリまで」がどんな意味なのか
  • 「ピンからキリまで」の語源は何か
  • 「ピンからキリまで」はどっちが上なのか
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「ピンからキリまで」の意味

「ピンからキリまで」の意味
【1】はじめから終わりまで
【2】一番よいものから、一番悪いものまで
【3】(良い悪いは判断せず)色々・さまざま

参考文献:現代国語辞典

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「ピンからキリまで」の語源

この章では、「ピンからキリまで」の語源となったと言われている

  • ①ポルトガル語から説
  • ②天正カルタから説

2つの説について解説します。

①ポルトガル語から説【ピンからキリまでの語源】

「ピン」の語源は、ポルトガル語の「Pinta」(ピンタ)にあると言われています。

「Pinta」(ピンタ)は、英語でいうPointo(点)のことです。

それが転じて、サイコロやカードの1を「ピン」と呼ぶようになったと言われています。

そして、1は「最初」の数字であることから、「最初」という意味を持つようになりました。

一方、「キリ」の語源も、ポルトガル語の「curz」(クルス)にあるといわれています。

「curz」(クルス)は十字架という意味です。

十字架の形が漢数字の「十」に見えることから、10を「curz」(クルス)と呼ぶようになり、それがなまって「キリ」と呼ぶようになったと言われています。

そして、1から10までをひとくくりにすると10は「最後」の数であることから、「最後」という意味を持つようになりました。

②天正カルタから説【ピンからキリまでの語源】

室町時代、ポルトガルから伝わった「西洋かるた(トランプ)」を真似て、国産の「天正かるた」が作られ大流行しました。

「天正かるた」は、棍棒、刀剣、金貨、聖杯の4スート(マーク)が各12枚、計48枚ありました。

1から9までが点札,10 (僧侶) ,11 (騎士) ,12 (武将) は絵札でした。

その「天正かるた」の1点札のことを「ピン」と呼んでいました。

「1」は、「最初」のカードだったことから、「最初」という意味になり、そこから転じて「一番良いもの」「最高」という意味になったといわれています。

一方「天正カルタ」の12点札(武将の絵札)のことを「キリ」と呼んでいました。

「12」は最後のカードだったことから、「最後」という意味になり、そこから転じて「一番悪いもの」「最低」という意味になったといわれています。

「ピンからキリまで」はどっちが上か

結論からいいますと、現代では、「ピン」が上、「キリ」が下の意味で使われています。

ここで、「ピン」が1で「キリ」が12なら、キリのほうが上じゃないの?思う方もいますよね。

そうなんです!

先程も解説したとおり、そもそも「天正カルタ」では「ピン」は1点、「キリ」は12点と数が多かったので、室町時代では「ピン」が「最低」、「キリ」が「最高」といった意味で用いられていました。

現代とは、全く逆の意味でした。

ところが、時代を経て「ピンからキリまで」が慣用句として使われるようになると「ピン」は「1」から転じて「最初」という意味になり、そこから「最高」という意味をあらわすようになります。

逆に、「キリ」は「最後」という意味から、「最低」という意味をあらわすようになり、現代でもそのような使い方をしています。

室町時代ごろ 現代
「ピン」の意味 1点札・最初・最低 最初・最高
「キリ」の意味 12点札・最後・最高 最後・最低

このように、時代とともに言葉の意味も変化していきました。

そして、「ピンからキリまで」という言葉は、現代では良い悪いなどの価値を判断せず、「色々」や「さまざま」と言った意味でも使われています。

例文:住む家を探すといっても物件は、ピンからキリまであります。

「ピンからキリまで」をぜひ雑学ネタに

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この記事が、あなたのちょっとした雑学ネタのお役に立てれば幸いです。

 

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