「ミルクティー」と「ロイヤルミルクティー」の違いは淹れ方だけだと思っていませんか?
じつは、「ミルクティー」と「ロイヤルミルクティー」には5つも違いがあるんです!
「ミルクティー」と「ロイヤルミルクティー」の5つの違い
- 由来
- 淹れ方
- ミルクの量
- ミルクの温度
- 味わい
この記事では、
「ミルクティー」と「ロイヤルミルクティー」の5つの違いについて徹底解説しています。
この記事を読めば、「ミルクティー」と「ロイヤルミルクティー」を、また違った見方で楽しめるようになりますよ!
5つの違い | ミルクティー | ロイヤルミルクティー |
①由来 | インドやモンゴル、チベットでは、ミルクティーの文化が古くから見られる。 | 日本発祥の、日本でしか通じないネーミング |
②淹れ方 | 紅茶にミルクを入れたもの | 温めたミルクに茶葉を入れて蒸らしたもの |
③ミルクの量(1杯分) | ティースプーン2~3杯程度 | 液量の20%以上目安 |
④ミルクの温度 | 常温 | 57~58℃ |
⑤味わい | 軽めでさらっとあっさりした味わい | こってりとしたコクのある濃厚な味わい |
違い① 由来の違い
「ミルクティー」と「ロイヤルミルクティー」は、紅茶とミルクという同じ材料を使っていながら、その由来は大きく違います。
違い | ミルクティー | ロイヤルミルクティー |
①由来 | インドやモンゴル、チベットでは、ミルクティーの文化が古くから見られる。 | 日本発祥の、日本でしか通じないネーミング |
「ミルクティー」の由来
インドやモンゴル、チベットでは、ミルクティーの文化が古くから見られるようです。
それぞれの代表的なミルクティーとして、
- インドは「チャイ」(煮だしたミルクティー)
- モンゴルは「スーティーツァイ」(塩味のミルクティー)
- チベットは「プチャ」(バター茶)
が、長く親しまれていました。
アジアからヨーロッパへとミルクティーの文化が伝わったのは、17世紀以降と言われています。
1655年頃オランダの東インド会社大使が、中国皇帝の晩餐会に招待された際に、茶にミルクを入れて飲んだという記録があるそうです。
そこから、お茶にミルクを入れて飲む習慣がオランダからフランス、イギリスへと広まったといわれています。
また、ミルクティー(Milk Tea)は和製英語で、日本でしか通じません。
アメリカやイギリスなどの英語圏では、ティーウィズミルク(Tea with Milk)と言います。
「ロイヤルミルクティー」の由来
ロイヤルミルクティーは、ロイヤルという響きからイギリスから発祥したのでは?と思いますよね。
でもじつは、「ロイヤルミルクティー」は贅沢なミルクティーという意味合いをもつ、日本発祥の日本でしか通じないネーミングなんです。
1960年代に、紅茶メーカーのリプトンが「ロイヤルシリーズ」として出したミルクティーの商品名を「ロイヤルミルクティー」と名付け販売したそうです。
その名前が日本各地で広められたと言われています。
ちなみに、イギリスでは「ロイヤルミルクティー」という飲み物自体が存在しません。
「ロイヤルミルクティー」も「ミルクティー」同様に、和製英語です。
「ロイヤルミルクティー」を表す英語として「シチュードティー」(Stewed tea)が使われるといわれています。
しかし、この「シチュードティー」(Stewed tea)を本場イギリスで使っても、全く理解してもらえないというのが現実だそうです。
「ロイヤルミルクティー」は、日本でしか通じない、日本オリジナルの紅茶飲料ということを忘れないで下さい。
違い② 淹れ方の違い
「ミルクティー」と「ロイヤルミルクティー」の淹れ方の違いは、ざっくり言うと次の通りです。
違い | ミルクティー | ロイヤルミルクティー |
②淹れ方 | 紅茶にミルクを入れたもの | 温めたミルクに茶葉を入れて蒸らしたもの |
「ミルクティー」と「ロイヤルミルクティー」の基本的な淹れ方の違いを、それぞれ3ステップで解説します。
基本的なミルクティーの淹れ方・3ステップ
- ポットとカップ、クリーマーを湯通しして温めておく
- 茶葉を量ってポットに入れ、沸騰直後のお湯を入れて蒸らす
- 茶こしを使いカップに紅茶を注ぎ、上からミルクを注ぐ
または、ミルクを先にカップに入れて、上から紅茶を注ぐ
基本的なロイヤルミルクティーの淹れ方・3ステップ
- 耐熱容器に茶葉を入れ、熱湯をかけて湯がいておく
- 手鍋に水と牛乳を入れて加熱し、高温にならないうちに火をとめる
- 茶葉を手鍋に入れて軽く混ぜ、蓋をして蒸らし、茶こしを使いカップに注ぐ
違い③ ミルクの量の違い
「ミルクティー」と「ロイヤルミルクティー」は、淹れるミルクの量が違います。
基本的にミルクの量はお好みでかまいませんが、ここでは一般的な「ミルクティー」と「ロイヤルミルクティー」のミルクの量の違いについてご紹介します。
違い | ミルクティー | ロイヤルミルクティー |
③ミルクの量(1杯分) | ティースプーン2~3杯程度 | 液量の20%以上目安 |
「ミルクティー」より「ロイヤルミルクティー」の方がミルクがたっぷり入っています。
違い④ ミルクの温度の違い
「ミルクティー」と「ロイヤルミルクティー」は淹れるミルクの温度も違います。
違い | ミルクティー | ロイヤルミルクティー |
④ミルクの温度 | 常温 | 57~58℃ |
冷たいミルクを入れてしまうと、紅茶全体の温度を下げてしまい、冷めた紅茶になってしまいます。
逆にミルクを熱しすぎると、ミルク特有の香りが強くなってしまいます。
ミルクティーに入れるミルクは常温のものを使用し、ロイヤルミルクティーのミルクは手鍋に火をかけて温め、全体に泡がではじめたら火を止めて(57~58℃)使用します。
違い⑤ 味わいの違い
「ミルクティー」と「ロイヤルミルクティー」は、同じミルクを使った紅茶であっても、味わいは全然違います。
違い | ミルクティー | ロイヤルミルクティー |
⑤味わい | 軽めでさらっとあっさりした味わい | こってりとしたコクのある濃厚な味わい |
味の感じ方は人それぞれですが、「ミルクティー」は軽めでさらっとあっさりした味わいに対して、「ロイヤルミルクティー」はこってりとしたコクのある濃厚な味わいと一般的には表現されます。
アイスにするかホットにするかでも、味わいは違ってきます。
違いが分かれば「ミルクティー」「ロイヤルミルクティー」をもっと楽しめる!
「ミルクティー」と「ロイヤルミルクティー」の違いは以下の5つでした。
- 由来
- 淹れ方
- ミルクの量
- ミルクの温度
- 味わい
5つの違い | ミルクティー | ロイヤルミルクティー |
①由来 | インドやモンゴル、チベットでは、ミルクティーの文化が古くから見られる。 | 日本発祥の、日本でしか通じないネーミング |
②淹れ方 | 紅茶にミルクを入れたもの | 温めたミルクに茶葉を入れて蒸らしたもの |
③ミルクの量(1杯分) | ティースプーン2~3杯程度 | 液量の20%以上目安 |
④ミルクの温度 | 常温 | 57~58℃ |
⑤味わい | 軽めでさらっとあっさりした味わい | こってりとしたコクのある濃厚な味わい |
「ミルクティー」と「ロイヤルミルクティー」は同じ紅茶とミルクを使った飲み物ですが、じつは5つも違いがある飲み物だということを、ご理解いただけたでしょうか?
違いが分かれば、その日の気分や一緒に楽しむお菓子によって「ミルクティー」と「ロイヤルミルクティー」を飲み分けて、楽しむことができそうですね!