東京オリンピックの女子マラソン日本代表に内定した鈴木亜由子さん。
鈴木亜由子さんは、才色兼備ランナーと言われ、女子長距離選手では異例の大卒ランナーです。
人生2回目のマラソンで五輪代表の座を射止めたヒロイン、鈴木亜由子さんはどんな学生時代を過ごし、現在にいたるのでしょうか?
そんな鈴木亜由子さんのプロフィールや学歴について調べてみました。
鈴木亜由子のプロフィール
まずは、プロフィールを見てみましょう。
『得意淡然、失意泰然』…鈴木選手の座右の銘。pic.twitter.com/sOexSzL8sW
— 鈴木亜由子応援ページ (@Ayuko_ouennpage) November 7, 2020
名前:鈴木 亜由子
生年月日:1991年10月8日
出身地:愛知県豊橋市
所属:日本郵政グループ
オリンピック経験:リオデジャネイロ五輪 (5000メートル、1万メートル)
鈴木亜由子さんの家族構成は、祖父母、父、母、兄、姉、の7人家族で、実家は「鈴木米穀店」という大正6年創業の100年以上続く歴史あるお米屋さんです。
喘息とアレルギーがあり、体の弱かった鈴木亜由子さんをご両親が心配して、小学生の時に家の近くあった豊橋陸上クラブに入れたのが、陸上をはじめたきかっけなのだそうです。
鈴木亜由子の学歴
鈴木亜由子さんの学歴を見てみましょう。
鈴木亜由子の中学時代
中学3年のとき第33回全日本中学校陸上競技選手権大会(2006年、香川県丸亀競技場)にて、レース前の姿 pic.twitter.com/GXSBommTjY
— 鈴木亜由子応援ページ (@Ayuko_ouennpage) September 12, 2020
鈴木亜由子さんは、 豊橋市立豊城中学校に通っていました。
小学校から中学校にかけて、豊橋陸上クラブという地元のクラブに入って競技に取り組んでいたそうです。
中学時代は、学校に陸上部がなかったため、バスケットボール部に入っていたということです。
鈴木亜由子さん、陸上一筋で練習していた訳ではないんですね。
そんな2つの競技を並行して練習しながらでも、中学2、3年生の時に全日本中学陸上競技選手権の1500メートルで全国2連覇を飾っています!
また、全国中学校体育大会で3度の優勝し、「中学最強ランナー」と呼び名が着くほどの圧倒的な速さで、次々とすごい記録を出していく鈴木亜由子さんですが、
陸上よりバスケのほうが好きです。
将来の夢は体育の先生!
と、当時は答えていたそうですよ。
中学卒業時にはもちろん、多くの強豪校からスカウトが押し寄せました。
そんな鈴木亜由子さんが選んだのは…。
鈴木亜由子の高校時代
鈴木亜由子さんが選んだ高校は、なんと 県内屈指の進学校として知られる愛知県立時習館高等学校でした。
この時習館高等学校の偏差値2020年11月現在、なんと70だそうです。
鈴木亜由子さん、勉強もスポーツも手を抜かず努力したんですね。
高校に入った鈴木さんは、陸上競技部に入って、本格的に陸上を始めます。
しかし、鈴木さんの高校生活は試練の連続だったようです。
2度足の甲の疲労骨折を発症して、腰骨を移植してボルトで止めるという手術を2回受けたこともあり、1年半走れない日々が続いたそうです。
故障の影響もあり、高校時代は目立った成績を残すことは出来なかったようですが、そんな時、東三河陸上競技協会会長の夏目輝久さんと出会い、『鈴木亜由子 復活計画』を立て、指導を行ってくれたそうです。
その名も『鈴木亜由子復活 走らないことが練習!』。
怪我が治れば、また輝けると信じて、およそ1年にわたり回復を優先させたそうですよ。
その結果、全国高等学校総合体育大会で、3000メートル走では8位に入りました。
当時の様子がわかるツイートです。
「このレースが人生で一番うれしかった」高校3年生のときに参加した、2009年度インターハイ陸上女子3000mのレース。このレースを鈴木選手はそう表現する。 pic.twitter.com/XJBYFv0wrI
— 鈴木亜由子応援ページ (@Ayuko_ouennpage) November 4, 2020
怪我によって、支えてくれた家族や先生の存在の温かみを再認識し、走れることの幸せを感じることができたんですね。
鈴木亜由子さんにとっては、記録よりも大切なことを教えてくれたレースだったのかもしれません。
そして、鈴木亜由子さんは、ここで立ち止まることはなく、みごと復活を果たします。
鈴木亜由子の大学時代
大学1年のとき2010年第28回全日本大学女子駅伝に出場し、第3区を走りチームは全体の23位だった。 pic.twitter.com/3O0KsIPyKS
— 鈴木亜由子応援ページ (@Ayuko_ouennpage) March 14, 2020
女子の長距離選手は高校卒業後は、実業団に進んで競技に専念するケースが主流と言います。
しかし、ここでも、鈴木さんが選んだのは、陸上の強豪校ではなく、なんと 愛知の国立大学、名古屋大学経済学部を選択しました。
名古屋大学経済学部の偏差値は、2020年11月現在で、なんと、62、5。
推薦入試ではなく、一般入試で合格をつかみとったというのですから、驚きです。
怪我のこともあり、強豪校で競技を続けることに不安があり、自分のペースでのびのびとやれる環境の方がいいと考えたからだそうです。
高校で大きな故障もしていたので、大学ではしっかり復活したいと思ってやっていました。大学の監督も、先を見据えて無理をさせないという考えでやらせてくれたので、それはすごくありがたかったです。
引用:https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201507300003-spnavi?p=1
と語っています。
また、女子の国内トップ選手より少し上のレベルの男子選手がいて、一緒に質の高い練習ができると考えたことも、名古屋大学を選んだ理由だといいます。
大学での活躍は、
- 1年次に2010年世界ジュニア陸上競技選手権大会に日本代表として出場、女子5000mで5位入賞
- 大学2年、3年と日本学生陸上競技対校選手権大会(インカレ)女子5000mを連覇
- 大学4年次に第27回夏季ユニバーシアード(ロシア・カザン)日本代表に選出され、本番では女子10000mで金メダル、5000mで銀メダルを獲得
と素晴らしい成績を収めています。
鈴木亜由子の現在は?
2014年に日本郵政に入社して、現在は、日本郵政グループ女子陸上部の副キャプテンとして、練習に大会と忙しい日々を送っているようです。
日本郵政グループ女子陸上部は、2015年の全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(クイーンズ駅伝)に初出場し、2016年に創部3年目、2度目の出場で初優勝しています。
2019年には3年ぶり2度目の優勝を果たしました。
昨年、2020年は11月22日(日)に第40回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(クイーンズ駅伝)が開催され、日本郵政グループは、見事大会新記録で2年連続の優勝を果たしています!
鈴木亜由子さんは第5区を走り、区間1位で区間賞、チームの優勝に貢献しています。
さすが、鈴木亜由子さん強いです!
次は、2021年3月14日に行われる名古屋ウィメンズマラソン(ナゴヤドーム発着)に出場予定でしたが、左脚の外側大腿二頭筋腱の炎症により、欠場することになりました。
五輪代表権を獲得した2019年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)以来、1年半ぶりの3度目のマラソンでしたが、東京オリンピックに向けて慎重に練習を積むためということです。
完治に長期間を要するものではないそうなので、しっかり治して東京オリンピックに最高のコンディションで臨んでほしいですね!
鈴木亜由子のプロフィールと学歴:まとめ
鈴木亜由子さんは、公立進学校・時習館高等学校出身で名古屋大学卒業の、「超エリート」と呼ばれる学歴の持ち主でした。
女子長距離界では異例の公立一筋、まさに文武両道を極めた国立大卒ランナーです!
鈴木亜由子さんの座右の銘は「得意淡然 失意泰然」(とくいたんぜん しついたいぜん)。
意味は、物事が上手くいている時でも調子にのらず、物事が上手くいかない時でも落ち込んだりせず、どっしり構えなさいということなんだそうです。
この座右の銘通りの生き方をされているのではないか…と感じました。
この精神をもとに、オリンピックも含め、鈴木亜由子さんのさらなる活躍を楽しみにしています。